告白シーンに胸をやられた。

友達だった高校生二人が恋人になるまでを描いた、ひたすら可愛い青春物語です。

語り口はゆったり、会話は軽妙、くすりと笑ってしまうユーモアもあり、するっと作品世界に引き込まれてしまいました。

コロコロと転がるように進んだり戻ったり立ち止まったりを繰り返す主人公の思考がとても心地良く、後悔や勘違いや弱気にぐずぐずする彼女を応援せずにいられません。
魅力的なキャラクターたちとの会話の中で、次第に自分の気持ちを確認していく過程がとても印象的でした。
気持ちというのはそうした積み重ねで作り上げられるのだなと思わせる、自然で優しい人間味に溢れたストーリー展開、素敵でした。

個人的に一番胸にきたのは主人公の告白シーンです。
もう、こんなの、こんなの、可愛すぎるやろがぁぁあああ!!

⋯⋯青春とはこうあって欲しいものである。

その他のおすすめレビュー

古川さんの他のおすすめレビュー637