第2話Helloween - Mankind(洋楽)

中学生の時分、僕に度々洋楽ロックを薦めて来る友人がいた。

僕はThat's EUROBEATを聴くのに忙しいというのにだ。

ボン・ジョヴィ、ジューダス・プリースト、ヴァン・ヘイレン・・・


当時の僕にはどれも、古臭い、昔のロックという以上の感想は持てず、

「エレキギターの音医者にとめられてんねん」とか言って避けてきた。

この曲のギターソロだけは何故か耳に残ったが、結局は放置した。


3年経ち、17歳。「俺ら(いつも遊ぶ仲間)でバンドでもやるか?」

何故か僕からの提案だった。口ばっかり動く僕らだが、何か形に残したかったのだ。

僕以外全員が、すでに洋楽ロックの感染者になっていた。ここからは早かった。

こうして劣化インゴ、劣化ウリ(ドラマーです)の僕は生まれた。

相変わらず僕にとってHelloweenは興味の対象ではなく皆で騒ぐための口実だった。


成人となった「劣化コピー」は相変わらず「課題曲」以外を聴かないポンコツぶりを発揮し続けていた。CDを掛けっぱなしで寝てしまった友人の向かいでこたつに足を突っ込み漫画を読んでいた時、この曲と再会したのだ。僕は独り泣いた。


スタジオに入り、イントロのハイハットワークを繰っていると、練習曲でもないのにベースがすぐに乗っかってきた。そしてギター・・・なんでみんな出来んねん!


前置きが長くてゴメン。イントロからずっとカッコいいから聴いてみて。古いけど笑


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