右ストレートで決めまくる展開と思ったら、冷静な左ジャブで勝利してた作品

何より面白いのはその話の展開方法!
そして1話1話に入っている情報量の密度!濃い!とても濃い!
人と同じ3000文字でも、2倍は情報が詰まってます!無駄な文字が殆どない!

凄い変則的なことをやってると見せかけて、よく読むとストレートな方法であったり、どやぁ!しそうなところでも実際は基本のジャブを打って、きれいに終わらせています。

作中の表現によって、主人公が最強なのは間違いなく、猛烈な俺ツエー場面もあるのに「臭くならない」。
構想を練りに練られた作品だと思います。

いわゆる普通の最強物に飽きた人におすすめできるかな。最強でも、こういう強さの『見せ方』もありですよ。

そうそう、イチャラブもありますが、触れる触れない触れそう触れられなかった的なバランスで書かれているので、「序盤は」クドくなく読むことが出来ます。
9章越えてくる辺りからちょっと主人公の恋愛ヘタレ成分がマシマシなので、イライラすると思いますが本当に、本当に温かい目で見守ってください。

そして1人称で述べている部分が絶妙に面白いですね。このセンスは素敵です。
いわゆる説明文的3人称視点の地の文はほとんどなく、入っていてもさりげない入れ方なのでサラッと飲み込んでしまいます。いやあ面白い。
ちなみに私は第3章がすごい好みです。

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