これを読んだ後には、自分の書いたものを読み返したくなる――そんな小説です。自分の書きたいことをこういう風に表現できるということが、技術によるものか、才能によるものかわかりません。ただ、とても魅力的なことは確か。
藤光(とうこう)です。主にエッセイ(ひとりごと)を書いています。短歌を作ることをはじめました。小説は非ラノベ系が多い。関西の某県在住。現代ものからSF、時代小…
睡眠中に見る夢って、唐突に始まり、得てして唐突に終わる断片的なものだろう。老いてからは「会社で延々と何かをし続けている夢」が多い気もするが、若い頃の夢はそうだったような気がする。本作品は、そんな夢…続きを読む
冒頭がとにかく良い。最初の二段落目までで星三つ。初期の高橋源一郎が好みならば、楽しめる文章のように思う。また、ガルシア・マルケスが好きな人にもお勧めしたい。なにより大事なことは、磨けばも…続きを読む
寝る前のぼんやりとした頭でこの素晴らしい作品を読んで、「ああ、これはスゴイな」と思った。他の言葉は浮かばなかった。華美な修飾語やら大層な美辞麗句やらを書き連ねて褒め称えてやろうとも思ったが、なんだ…続きを読む
当たり前の話だけど誰かが小説を読み始めたら後に残るのは読み終えられた小説か読み終えられなかった小説かどちらかしかなくて、誰かじゃなくて自分の話をするならば前者と後者の比は1:9くらいのものなのだけれ…続きを読む
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