このエッセイって本当に二十代の女子が書いたの? ヤバイ、って言うか、もうこの時点で自分の年齢が言えなくなってしまうくらいヤバイ。とにかくヤバイ。今風に言うとマジ卍と言うらしいので臆面もなく使ってしまうと、マジ卍ヤバイ(たぶん違う)。
さて、いずれ世に出るであろう、この非凡な才能をどう表現したものか。
明らかに文章を書き慣れていて、一読すればかなりの高偏差値であることが伺える。何にも媚びずに、ひたすら我が道を行かんとするその姿勢には、世俗に塗れまくった中年の私でさえ憧れを抱かせる。
私は本エッセイを読みながら、何が現在の彼女を形づくったのかを考え、その一つのヒントが、エピソード「ダイバーシティ」にあると確信した。
彼女自身がブログでも邂逅(ブログも見た!)していたように、「ガチムチパンツレスリング」は、その後の彼女の人格形成に多大なる影響を与えたようである。
恥ずかしながら、私はこの歳になるまでガチムチパンツレスリングなる競技を知らなかったため、慌ててwikiやニコニコ動画を駆使して知識を求めることになった。
恐らく、この競技はマイナーなので、これをご覧の諸兄・諸姉らにはご存知ない方も多くおられるであろうから、以下に私が得た知見を共有したいと思う。
まず、競技は1vs1で室内にて行われる。中央で組み合ったのち、レスリングのような形態で試合が開始されるのだが、勝敗を決するのはギブアップや両肩を地面に接することではなく、どうやら相手のパンツを奪うことである。ただし、パンツは2枚まで履いていても良い。閲覧した動画では最後にフルチンになった状態でもなお試合が続行されており、何かそれ以外にも特別なルールがありそうな気もしたが、初心者の私にはよく分からなかった。
この所謂アマチュア・レスリングを、彼女は多感な時期に見て感銘を受けたことは疑いようがない。もし、彼女が男性に生まれ、ガチムチな肉体を保持していたとするなら、間違いなくガチムチパンツレスリングの選手として活躍したことだろう。
だが、私の調査した範囲では、この競技は男性にしか参加資格がないように見受けられた。恐らく、この事実に直面した時のやるせ無さ、男性社会に向けた憤りのようなものが、その後の彼女を表現者たらしめたのではないか?
現時点で、私はそのように分析したが、今後も継続して彼女の怒りを見届けたいと思っている。
P.S.
あと、飯田さんと、たまきみさえさんのやり取りが非常に微笑ましい。しかし、はやいとこペンネームで統一するよう誰か指摘した方が良いのではないか。
P.S
お叱りを受けましたのでタイトル変更しました!