道具にされても『人間』は『人間』

※以下、若干ネタバレを含みます。

械獣や巨神というキーワードに目を引かれますが、本作で注目すべきは『人間』の描写やあり方であると思います。

械獣という脅威に対して、特攻の道具として使い捨てるのを厭わない者たち。
特攻の道具、ヒューマンクラッカーにされた事に苦しみ絶望する子供達。
そんな子供に対して力になろうとする大人。

特に苦しみのあまり多重人格になった少女と巨神に変身するベルトに改造されながらも少女に力になろうとする辺村の姿とやりとりに心打たれます

そして敵である械獣の中身はかつて人間の都合のいい道具だった人造人間であるという事実。

人間の悪い部分も良い部分も描写される本作はそれだけに深みや厚みのある面白さがあります、ぜひ御一読ください。

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