熱量と信念の衝突に滾れ。

熱い、熱い小説。

濃いです。最初から最後まで、その濃さに圧倒される。他のことがどうでもよくなるくらいその熱さに酔ってしまいます。
魂とでもいうべきか。登場人物の咆哮、叫びがその象徴にも思えます。人生における過去、経歴、信念、小説で描かれるのはその一部分に過ぎません。けれどその切り取られている中でもキャラクターの人生が凝縮されたセリフのひとつひとつ、命を削るような咆哮に圧倒されるしかありません。

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