ポップコーンの様に弾けて広がる爽快感溢れるストーリー!!
- ★★★ Excellent!!!
突然、姉を亡くし
喪失感の中でもがく主人公が
その姉の為に小説を
書き出す事からストーリーは動き始めます。
書くことは癒し。
常々私はそう思っているのですが、
彼は癒される事さえ拒否している感じでした。
癒される事は姉を忘れてしまう事だと思ったからでしょうか。
でも、話はそこでは留まらず
彼の書いた小説によって、
色んな方向へとポップコーンの様に
話が弾けて行きます。
ある時は青春
ある時は恋愛
ある時はミステリーから暗い過去へ
そして、ある時はバイオレンス!?
とにかく色んな要素が詰め込まれた
お話。
ジャンルは?と聞かれると困ってしまうくらいです。
登場人物の視点が章によって、
変わっていくことも
魅力的でした。
1人で生きているつもりでも
何かのきっかけで
人と繋がり、
それは知らない間にも更に繋がっていく。
そして、誰かが誰かの救いになっている。
爽快感溢れる、
ジャンルの垣根を超えた小説でした。
悲しんでいたのに、
次の瞬間には
ドキドキして、ワクワクして、ハラハラする。
色んな感情が次から次へとやってきては、
忙しかったです(笑)
喜怒哀楽、全て味わいたい
そんな欲張りな方へオススメです!!
ちなみに私は
ハラハラゾーンから加速して一気読みしました。