甘い魔法菓子のような小説!

とてもよかった!
作中では魔法菓子を食べて不思議なことがおこるのだけれど、
ちょうどその魔法菓子を食べているかのように
この小説を読んだ。
そして魔法菓子を食べるとそうなるように、
とても幸せな気持ちになりました。

登場人物たちは決して幸せな人ばかりではなくて、
作中起こることは決していいことばかりではなくて、
でもそんなことも、
魔法菓子を食べるとみんな笑顔になるのです。

その真ん中には蒼衣と八代の関係があって、
ふたりによってつくられる魔法菓子とか周りの時間が
とてもかわいいと思いました。

第一部の最終話「プラネタリウムと蒼衣の空」が特に好きです。
乗り越えられた過去は未来になる。
金のフィナンシェは、そのためにあったのだね。

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