概要
「島先生のピアノは、きれいだ。」/大学合唱団のピアニストとメンバーの話
大学合唱団に伴奏ピアニストとして関わっている「島先生」。とある一年の合唱団のメンバーと「島先生」のかかわりについて。
1話:島先生と、先生の住んでいる場所が知りたいメンバーの話
2話:島先生と、カウンターテナーの話
3話:島先生と、楽譜が読めない副指揮者の話
4話:島先生と、正指揮者の話
*言及される合唱曲
高田三郎「雨」「海」(「水のいのち」より)
木下牧子「春に」(「地平線の彼方へ」より)
上田真紀「夢の意味」
信長貴富「それじゃ」
小林秀雄「落葉松」
Ola Gjeilo 多数
1話:島先生と、先生の住んでいる場所が知りたいメンバーの話
2話:島先生と、カウンターテナーの話
3話:島先生と、楽譜が読めない副指揮者の話
4話:島先生と、正指揮者の話
*言及される合唱曲
高田三郎「雨」「海」(「水のいのち」より)
木下牧子「春に」(「地平線の彼方へ」より)
上田真紀「夢の意味」
信長貴富「それじゃ」
小林秀雄「落葉松」
Ola Gjeilo 多数
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ピアノの先生がほしかったな。
どきどきする読書だった。ストーリーが、とか、人物が、というより、言葉そのものにどきどきした。たとえば言葉が音符であるように、島先生のピアノを聞いているような読書だと思った。島先生は、たぶんそんなに美人でも、立派なひとでもない。たぶん、ピアノもそれほどうまくない。でもきっと、聞くひとを惹きつけてやまないような演奏ができるひとだ。そういうひとに会えて、この小説はよかった。そう思えるひとに会えることが読書なのかもしれない、と思ったりした。「こんなにまじまじと見つめられると、楽譜にでもなった気分だ」の一文がいっとうに好きで、ほかにもさまざまな音楽の表現を味わい、演奏会にいるような、読書だった。もちろ…続きを読む