蒼衣さんの作る『魔法菓子』、食べてみたいです!

スイーツ好きな方、必見!
華やかな外見と魅惑の美味しさ。一口食べれば、まるで魔法にかかったように幸せになれるスイーツ。
でも、もしも本当に、魔法のかけられたスイーツがあったら……?

表面に触れると、ドームの上に星が浮かび上がるチョコケーキ。
食べると、体がふわふわ宙に浮くシュークリーム。
一定時間、声が変わったり、変装できちゃうお菓子まで……!?
この作品に登場する『魔法菓子』には、少し不思議な魔法がかかり、見た目も味もとても美味しそう。
さらに、作る工程も書かれており、まるで実在するみたいで読んでいて楽しくなりました。

こんなに素敵なスイーツを作れるのは、きっとパティシエ蒼衣さんの優しさがあってこそ。
『魔法菓子店 ピロート』を営む、優しく繊細なパティシエ蒼衣さんと、子どもっぽく陽気なオーナー八代さん。
真っ直ぐ前を向き、素直な言葉を投げかける八代さんには“憧れ”を感じ、時に傷つき、思い悩む蒼衣さんには“共感”を抱きながら読んでいました。

彼らのお店へ訪れるお客さんも、さまざまな悩みを抱えて。
けれども、蒼衣さんの作る『魔法菓子』を通して、気付きや勇気やきっかけをもらい、前へ進んでいきます。

つまづいたなら、癒やされよう。辛いことがあっても、勇気を出して前へ、きっと大丈夫。
この作品に出会えて良かった。蒼衣さんの作る、温かく優しい『魔法菓子』、オススメします!

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