不思議な洋菓子店の優しい日々を描く、センシティブストーリー

「魔法菓子」を作る柔和な美青年パティシエ・蒼衣さんと、来店してくるお客、店長兼親友の八代さんが紡ぐ、ちいさな洋菓子店の物語。
 色々な回り道を経て、パティシエとしてお店を持った様子の蒼衣さんは、お菓子を作って売るなかで何かを与えたり、与えられたりしながら毎日を歩んでいます。

 温和でお人好しで繊細、ちょっと考えこみがちなパティシエの蒼衣さん。外向的でアクティブと好対照な店長の八代さん。この二人の仲の良い掛け合いも魅力です。互いに全幅の信頼を置いて、二人で小さな洋菓子店を盛り立てる姿は眩しいばかり。

 ただただ甘いだけじゃない。ちょっぴりほろ苦さや塩味も効いた、繊細な洋菓子のような、だけど優しい物語をどうぞ。

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