たぶん誰もが見たことのあるキロポスト。そのモチーフをこんなに切なく、意味を持たせて書いてある。とても短いなかに長い物語を隠している。キロポストのことも、それを教えてくれたひとのことも。キロポストを見るたび、この小説を思い出すかもしれない。高速道路を走るとき、思い出が後ろに流れていく。作者の思い出が読者の思い出と繋がっている。キロポストというモチーフを通して。
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