③-Ⅱ投稿→読んでもらうには
この項目がかなり好評だったことと、私自身もう少し書きたくなったので、新たな項目でお話します。ちなみに前回は①投稿する時間帯、②ツイッターの活用、③レビューの集客性、④興味のある小説を書く といった四つをお話ししましたが、今回はそれらより少々技巧的な面でのアドバイスをします。
「紹介文」
私はこれまで様々な自主企画を開催してきた身であり、またそれゆえ、小規模な賞の選考委員ばりに小説を読んだ時期もありました。それで改めて実感したのが、「キャッチコピーと紹介文」の重要性です。もちろんまずは題名がキャッチーであればあるほど有利ですが、私はそのセンスがないのでここでは割愛します……(笑)
紹介文についてお話しすると、これは小説を開いた時にキャッチコピーの横に出現する文章で、その小説の概要がつめこまれたものです。文庫本で言えば、裏表紙などに書かれているあらすじですね。
ただ、この紹介文、小説のページにまで行けばかなりの文量が読めるのですが、例えば検索結果や企画一覧など、小説がたくさん表示されているページでは、ごく一部しか表示されません。数えたところ、約九十文字。とても少ない。しかしこの一覧ページで小説を選んだ私からすれば、この九十文字が超重要で、ここでほぼ「読むか読まないか」が決まると考えています。理由は何となくわかりますよね。その小説の魅力が紹介文にギュッと詰まっているのですから。逆に言えばそれ以外の情報はほぼ些末なものです。ということは必然的に、この紹介文がうまければうまいほど、小説を読んでもらえる可能性は高くなるのです。そしてその勝負は、初めの九十文字で決まるということです……。これは私も最近気にし始めた事なので、次から早速実践しようと思います。皆さんは、紹介文は重要だと思いますか?
「読者を世界観に引き込む」
たくさんの小説を選別するなかで第一関門が「紹介文」であるとしたら、第二の関門は当然中身になります。そして中身では何が重要かといわれれば、ずばり読者を離さないようにする力です。こればっかりは私がアドバイスしたところでどうにもなりませんし、そもそも私すらできていないかもしれないことです。ただ本当に、読んでいて素晴らしい小説は冒頭から世界観に引き込まれて行って、気づけば没頭している自分にようやく気が付く、そんな魔力を持っています。皆さんもそのような経験は幾度となくあると思いますけど――とにかく読者を引き込めば勝ちなのです。
ただ、どのようにすれば読者を離さない、魅力的な冒頭にできるかは研究中ですが、少なくともやってはいけないことはあるでしょう。例えばファンタジーやSFの場合、冒頭何ページにもわたって設定をベラベラ書き連ねていたら、せっかく素晴らしい小説ですら、読者が次のページへ訪れる可能性はわずかでしょう。以前読んでいた小説を書く人に向けた本(名前は忘れましたが)では、やはり冒頭を書くのが最も難しいといわれていました。読んでいた当時はわからなかったのですが、書く側でもあり読む側でもあるようになった途端、その意味がようやく分かりました。
以上、今回は読んでもらうために心がけるべき、二つの点についてお話ししました。どちらも私が身をもって実感したことですので、少なくとも私はこれからも実践しようと思います。お役に立てたら幸いです。
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