⑤カクヨムの機能を使いこなす(編集編)


「ルビ、傍点」


 作品執筆画面左上を見てください。すると、✖印の横に、ごちゃごちゃした長方形がありますね。怖がらずにこれをクリックしてみます。すると、「ルビ」と「傍点」という二つの機能が表示されます(本当はもっと多くの機能があるのですが、それは是非自分の目で確かめてください)。使い方も簡単でして……、「とどろく」を例としてルビを振ってみましょう。

 ルビを振りたい漢字や言葉をマウスかタッチパッドで選択して、ルビのボタンをクリック。すると


 轟く《ルビを入力》


 と表示されるので、《○○》の中に読み仮名を入れます。

 これだけです。この編集画面ではまだプログラムのようになっていますが、「✍編集」の横にある「👁プレビュー」をクリックすると、きちんとルビが表示されているかと思われます。出来ていれば、成功です。

 傍点もほぼ同じ手順を繰り返していくだけです。


※追記:アップデートによって、Wordなどのワープロソフトで書いておいたルビが「絵画(イラスト)」のように変換されてしまう現象を一発でルビに修正する機能が追加されました。編集画面の「ツール」にある、ルビの変換というところで出来ます。とても便利なのですが、ルビを付ける単語かルビが日本語以外だと機能しないこともあるので、そこは難点と言えます。例えば、「人工知能(AI)」などは、ルビに変換されないということです。と言っても私たちの負担を軽減してくれる便利機能には変わりないので、ありがたい限りです。



「リドゥ、アンドゥ」


 「リドゥ、アンドゥ」という言葉は聞きなれませんから、日本語で表しますと、「元に戻す、やり直し」となります。この機能は今年から追加された、比較的新しく、とても便利な機能ですから、使うが吉です。

 小説執筆、もしくは編集画面(画面=PC上)を開くと、右上「下書きを戻す」ボタンの横に二本、曲がりくねった矢印がありますね。それが「リドゥ、アンドゥ」です。左の矢印は動作を一つ戻します。意図せず消してしまった単語などの復元によく使います。対する右の矢印は……、あまり使うことはないのですが、強いて言えば復元しすぎてしまい、困った時に使う、くらいでしょう。



「章とエピソード」


 小説を一つ作成すると、その編集画面の上部に「基本情報」そして「章とエピソード」の二種類が登場します。デフォルトは「基本情報」になっていますから、試しに「章とエピソード」をクリックしましょう。すると、自分が書いた小説のエピソードがずらりを列挙されていますね。今回はこの仕組みを効率的に使う方法を伝授します。


 画面一番下に、「新しい章を追加」とあります。まずどこに章を追加したいのかがボックスに書かれていますから、選択し、「追加する」を選びます。すると「大見出し」というものが出てきます。ここで追加できるものは二種類ありまして、「大見出し」と「小見出し」です。これらは本文には一切かかわりが無いものとなっています。では何に使うのか? これは作品を開いた時に表示される目次を見やすくするために重宝します。 

 小説で言えば、舞台や環境が変わった時、創作論で言えば、話題が異なる場合などに「小見出し」を挿むのです。正直作品を読んでいる時はそれほどありがたみを感じないのですが、レイアウトはガラリと変わってきますので、これは使うしかありません。大見出しを最初に挿めば、それはいわば二つ目の「キャッチコピー」なのですから。


 ※どうやら「大見出し」を最低でもひとつ作らないと、「小見出し」を使えないようです。この「大見出し」が必要ないと感じた場合、文字を入れるところにスペースキーで空白を入力してみましょう。すると大見出しの文字は表示されず、「小見出し」だけを表示させることが出来ます。

 これは「小見出し」にも同じことが言えます。

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