付録

「ワープロのすすめ」


追記「一太郎のすすめ」

 最近ついに買ってしまいました。日本製ワープロソフト、一太郎。下にはマイクロソフトワードの褒め事が書かれていますが、ここではすこし、一太郎の良さを伝えることとしましょう。

①カスタム機能が豊富

 私がいっつも地味にストレスだったのが、ネット上からコピーして来た文章などをワードに張り付けると、その文字の大きさや色などを「勝手に保持してペースト」するおせっかい機能です。これを一太郎では変更できる。

 また、カクヨムでは使うことが無いとはいえ、いろんな文章を書く時に便利な「罫線」を直感的にひくことができます。これ、かなりストレスフリー。


②編集ボタンが右にある。

 ワードやグーグルスプレッドシートとかって、文字サイズ大きくするとか、フォントを変えるといった編集ボタンが画面上の方にあるんですよ。けど一太郎は右にある。確かにだいたいPCのモニターって横長なんだから、そりゃその端っこの余白を使ったほうが見やすいですよね。


③スクロールがラクちん

 カクヨムやワードでもそうですが、スクロールするにはマウスのホイールをクリックする必要がありますよね。そんな時代はもう終わった。

 一太郎では、文章の端っこの方をマウスでクリック、そのまま下や上に動かすことで、スクロールできちゃいます。たぶんイメージしずらいと思うけど、これ、ほんと便利だから買ってみてください。特にお金に余裕があるかた。日本企業応援しませんか?



 *ここでいうワープロとは、「Microsoft Word(2010以降)」を指しています。


 皆さんは、カクヨムに投稿する作品を何で執筆していますでしょうか? PC? スマホ? それとも随分とアナログになってしまいますが、紙とペンでしょうか?

 私はPCです。タイピングはそこまで早くはないですが、困らない程度の速度で打てるので、紙に書くよりは断然早い。


 まず執筆の手段を決めたら、今度はどの機能を使って書くかが問題となってきますね。ここでは項名にある通り、PCの機能を中心に解説します。

 私がカクヨムで調査した限りは、「メモ帳」や「ワードパッド」を使う方と「ワープロ」を使う方の二種類に分かれていました。予想ではありますが、後者の方が多いのではないでしょうか。というのも、今から紹介するように、利点が多いからです。


ワープロの利点その①:変換が容易

 文字を早く打つと時間は短縮できますが、どうしても誤変換が起こる確率が上がります。これを修正するのは意外と時間がかかるので、丁寧に変換していると今度は時間がかかってしまいます。そんな時、ワープロであれば、クリックで一発解決です!

 例えば、「身長」を「慎重」と誤変換してしまったとしましょう。メモ帳などの簡易的なソフトだと、いちいち元の文字を消して変換しなおさないといけませんが、ワープロは違います。「慎重」にカーソルを合わせ、右クリック。すると変換の一覧が出てきますから、そのなかから正しい漢字を選ぶことができます! スッキリ!


その②:文字数の確認が容易

 文字数って、ワープロを除いた場合、意外と確認する手段がありません。確かにカクヨムにコピペしてもわかりますが、ワープロの場合は画面下方に常時表示されています。どちらが便利かは一目瞭然でしょう。

 文字数が把握できれば、 “一定期間内にどれくらいの文字数をかけるのか” や “一つのエピソードに最適な文字数” なども同時に把握できますので、良いこと尽くめです。


その③:文字の拡大が出来る

 メモ帳やスマホだと、文字が小さくても拡大が難しい! 前者は専用のソフトを使うなどしなければなりませんし、後者にいたっては拡大できたとしても、画面のスクロール作業という新たな仕事が発生します。

 ワープロの場合、文字自体を大きくすることが出来ますし、また画面(ワークスペース)の拡大も簡単に出来てしまいます。老眼に優しい。あ、でも、遠視でなくともお世話になることも多々ありますよ。


その④:括弧が自動で修正されるなど、文章作成に便利な機能がある

 これまた便利です。そう書いてありますものね。

 括弧が自動で修正されるというのは、例えば(○○)と、丸括弧で囲まれた文を書くとき、普通ならば括弧も括弧閉じも鍵括弧からの変換が必要ですよね? しかし、ワープロならば括弧閉じが自動で前に置かれている括弧の形に変形してくれます。地味な機能ですが、重宝しています。だって、あまり使わないような括弧(“〈”とか、“【” )の変換が一回で済んでしまうのですもの。大きな時短に繋がります。

 また、もう一つ言うとすれば、“”(引用符)も自動で閉じてくれるという便利機能も役に立ちます。私はよく使うので、人一倍世話になっているかと(笑)。


その⑤:検索機能がある

 小説って、話し方と同じように、その人のクセが出ますよね。語彙の階層とか、語尾にやたら「~でしょう」が多いとか、やたらと三点リーダーをつかうとかetc。

 その中でも私が個人的に困っていたのが、「同じ語を無意識のうちに再三使用してしまう」ということです。「例えば」とか、「さて」とか、あとは「しかし」などが好例です。 

 ひどいときは同じページに「しかし」が三回も登場していました。これは非常にかっこ悪いというか、読みにくいというか、稚拙というか……。とにかく! そんな問題も、検索機能を使えば一目瞭然なのです。「Microsoft Word」なんて、ハイライトも施してくれますから。


 

 さて、ワープロの利点一覧、どうでしたでしょうか? 便利だなと少しでも感じていただけたらば、是非使用を検討してみてください。が、無料ではないので、無理にとは言いません。むしろ持っているのに使わないという方にこのことを伝えたいです。「それは宝の持ち腐れだ」と。


 では、いよいよ同作品も、この項で完結となります。もとはと言えば、月波様が企画を開催してくださったおかげで、この作品が誕生することになりました。この場を借りて、感謝申し上げます。また、数あるカクヨム解説作品の中から拙作をお選びくださった皆様方にも、多大なる感謝の気持ちを送りたいと思います。ここまでお読みいただき、本当に、ありがとうございました。



※「その⑤:検索機能がある」についてなのですがwordでなくともメモ帳やgoogleスプレッドシートなど、デジタルの文書ならば「Ctrlキー+F」で特定の語の検索ができるようです。この機能は自分の文書だけでなく、ネット上のブログや公式サイトなどにも適用できるので、ぜひ試してみてください。

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