②小説を評価する


 この作品に書かれたことを活かしてカクヨムを使いこなし、皆様が見事素晴らしい作品を生み出されることを願ってやみません。……とはいえ、本当にそれだけでいいのでしょうか? 受動的になりすぎてもいけませんよね。

 

 そこで、前回は他のユーザーの方の小説を応援することを勧めました。それでも応援し足りなかったり、感激したり、もっとその作品を広めたかったりしたら、「レビュー」を付けてみましょう。


 カクヨムのレビューは「星レビュー」と、「コメント付きレビュー」の二種類に分かれます。お手軽に自分がその作品を気に入っているという気持ちを表せるのは前者ですが、それ以上のことは当然表すことが出来ません。そこで、後者の「コメント付きレビュー」を書いてみましょう。


 でも一つだけ注意しておくべきことがあります。おそらく多くのレビュー初心者は、「どこそこが面白かった」とか、「○○の言動に感動した」とかいう、いわば読書感想文のようなレビューをともすれば書いてしまいがちです(かくいう私もそうでした)。では、どうすれば感想文を脱却できるのか? そのためには、レビューの本質を理解する必要があります。


 私が考えるに、レビューとは、作者のモチベーション向上につながるばかりか、その作品をほかの読者の目に留まりやすくするという重要な要素でもあるのです。いうなれば、「最強のキャッチコピー」といったところでしょう。

 言い換えれば、他人があなたのレビューを見たことによって、その作品を読みたいと思わせる、そんなレビューです。

 私は最初、素晴らしい作品を読んだ後に感情的になりすぎて、脳からアドレナリンが放出されっぱなしの状態でレビューを書いていました。でもそうするとあら不思議。先述した読書感想文っぽいレビューに!

 ですから、レビューを書く前には、一度クーリングオフしてから、自分がなぜその作品を良いと思ったのかを分析してみてください。作品にいろいろと考えさせられたそのゆえんは何か? どうして自分は涙を流したのか? などなど……。

 作品と、それを読破した自分自身を一歩引いたところで考察する。これがレビューの鉄則、もとい私の信条です。


 さあ皆さん、これらの注意点を念頭に置いて、気に入った作品の素晴らしさを、多くの未読ユーザーに伝えていきましょう!

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