困難は克服できる!かならず

純粋なファンタジーと言い切れない、異色のファンタジーです。じゃあ、純粋なファンタジーとは?と問われるても答えられないのですが。魔法が話の中心なのだからこれはファンタジーだと、断言してもいいよね(汗

「役に立たない」とされている本からの知識で問題を解決していく主人公。それだけで、問題がすべて解決できるかいうとそんなに単純じゃない。ライバルや友人たちもそれぞれの役割がある。プロジェクトがうまくいかなくなるくだりも、リアルで納得です。
話がなかなかに練りこまれていて、次々と読み進めたくなります。

主人公がプログラム(ソフトウェア)の考えを魔法に応用して、効率と威力を飛躍的に高めるくだりがあります。作者はCやC++を例に説明しています。なかなかいいアイデアですね。ただ、少しわかりにくいかと思いました。とはいえ他のうまい表現方法は思いつかないですが。

現実には困難は必ずある、物事はうまくいかない、うまくいくプロジェクトなんでほどんどない。主人公は、本や、先達、友人、ライバル様々な人々の力を合わせて最後は敵に打ち勝つ、その感動が心に響きます。

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