人は何のために努力を続けているのか……。

自然の意に反する行為を繰り返しているのは、人間だけだ。
増え続けていく人間の数に比例して、いや、それ以上に自然は今もどんどん破壊され続けている。
ほんの僅かな希望に縋りつき、大切な人を守るために行った行為が、たくさんの人の命を奪い去ってしまった。
これは、神の意思なのか……。人間に対する罰なのか……。
そのことに悩みながらも、起きてしまった出来事に真っ直ぐと向き合い、周囲の温かな人間に支えられながら、主人公は無我夢中で自分のやるべきこと、出来ることをしていった。

この物語の中には、人間の本来あるべき姿はどんなものなのかを考えさせられる内容が盛り込まれている。
専門知識がなくとも、とても解り易く書かれているので、是非おススメしたい作品だ。

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