ワタクシも怪奇小説を求めてこの作品にたどり着きました。怪奇小説に募集をかける自主企画の作品を漁っていたのですが、これぞまさしく怪奇小説だと思うのです。こういうのを待っていたんです!(ワタクシが)眠りについてこだわりをもつ男が崩れていく様が幻想的に、不気味に描かれております。四季を感じる美しい文体、和風な作風に興味がある方はぜひ読んでください。
一人の男が徐々に狂っていく様が、ただひたすらに、ただ淡々と綴られている。その【静】が狂気の浸食を鮮やかに描き出す。拒んだからこそ近くなる。その思い付きこそが、タナトスとヒュプノスの誘いだったのではないかと思えてならない。わたしも、眠る等と言う非生産的な罪悪を退けて、知識を得るという、功徳を積もうと思う。(嘘)
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