80年代ロボットアニメ特有の熱量が再現された一作

古代エジプトを舞台に、神話時代の古代人が残した超兵器を巡って、神官の少女が陰謀に立ち向かいながら最終的にはその超兵器に乗って戦うというまさかの歴史ロボットアクション小説。キャッチコピーや作品紹介から想起される期待をある意味1ミリも裏切らない安定感のある娯楽作だったように思います。
個人的にはもう少し歴史小説としての格調高さが欲しかったところですが、巨大ロボット同士の激突こそが見せ場であり、文体の軽さやセリフの現代的な口語体などは「敢えて」という感もあります。歴史考証の甘い往年のテレビアニメのような雰囲気を敢えて意図的に再現している節もあったように思いました。

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