コメディの皮をかぶった現代を舞台にした恐怖小説

ベタな洒落が利いたタイトルを見て「コメディ小説かな」と軽い気持ちで読み始めたところ、一気に読破してしましました。

主人公の新島 譲は入社した会社で杉浦左京という先輩の下で仕事をすることになるのですが一見有能にも見えたこの人物が想像を絶する「逸材」で、碌に仕事をしないのに自己保身のためならどんな努力も惜しまない物凄いキャラクター。

そんな彼に振り回される主人公にハラハラしながら読むことを止めることができませんでした。

他の方のレビューにもありますが、ちょっとしたホラーです。
しかしこの小説に登場するのは幽霊でも怪物でもありません。
一番恐ろしいのは生きている人間であるという事実を再確認させてくれる物語でした。


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