二人の歩む道に幸多からんことを、切に願います……。無駄がなくも情緒豊かな筆致に背筋が伸びる思いのする、心打つ素敵なお話でした。
「かどふえる」あるいは「かどましえる」。 ミステリーとファンタジーが好きな人。 書いたり読んだり。
エロスとタナトスは仲が良いとは良く聞きますが、静かな冬の昼、雪に閉ざされた二人だけの離れでの物語は、とても美しかった。
雪の白は死に装束の白を連想させられて儚く美しい娘たちの世界にぴったりですね。この作品で描かれる景色には鮮やかな色彩はないはずなのですが私には真っ白な世界に咲く赤い色が見えた気がしました。それは本…続きを読む
生が官能的であるように、死も官能的である。なぜなら、死もまた、肉体であるから。私はこの作品の強烈な美しさに酔いしれながら、そういう、人間の喜悦の原則を思い知った。しかし、死が、その官能が、そして…続きを読む
もっと見る