真っ白な世界に、赤い色ひとつ

雪の白は死に装束の白を連想させられて儚く美しい娘たちの世界にぴったりですね。
この作品で描かれる景色には鮮やかな色彩はないはずなのですが私には真っ白な世界に咲く赤い色が見えた気がしました。
それは本来、見えてはいけないものなのかもしれませんが……。
命を削った時に見える色、赤。
彼女たちにとってはその色が見えることは幸福なのかもしれません。

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