ホラー小説というと薄暗い家の中を這い回るイメージがあると思いますが、この小説はひとあじも、ふたあじも違います。これ以上書くとネタバレになりますから言えませんが、面白い!の一言をつけくわえておきます。
カクヨムに住み着いてはや7年。前はSFやファンタジーを書いてましたが、最近は格闘小説、ギャグ小説、パチンコ小説に純文学、経済小説と、なんでもありです。普段は「…
様々な人物の視点で、呪物にまつわるエピソードが描かれています。呪物とは、いわゆる、いわく付きの品物、というやつです。『呪われた○○』『霊が憑いているといわれる○○』はホラーの王道。ドラマ化し…続きを読む
スクリーンの幕が上がる。すると、そこに広がるのは毒々しいまでに赤く染まった夕空。視線を落とせば、どこででも見かける平凡な街並みが、今にも闇に呑み込まれそうに沈み、佇んでいる。 たとえば、そんな印…続きを読む
今まであまりホラー小説という物を読んだことがなく、読んでも「不思議だな」や血みどろでおぞましい、とは思っても、「怖い」と思うことがなかったのですが、この作品で、「ああ、文字が怖い」という体験をしまし…続きを読む
日常の陰にひっそりと存在する呪物と業に追われる人々の物語。 派手ではなくどこか人生に寄り添うようなしっとりとした恐怖とザッピングする構成の連鎖に目が離せなくなります。 雑多な文法でもなく表現力…続きを読む
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