人の絶望と希望が立体交差する。

物語のキーアイテムである呪物。
これは文字通り、曰く付きの物です。

ただ、これを使った者すべてが悲劇的な運命を辿ったのかといえば、
そうではなく救済された者さえいると感じました。

いや、救われた者のほうが多い気がします、人生の中で感じる、不条理、理不尽、虚無、孤独……そして絶望。

おそらく、この作品の登場人物は呪物を偶然手にしたわけではなく、
必然的に望んで呪物を手にしたのだと思われます。

オムニバス形式ですが、ぜひ1話から読んでください、事細かな人間関係の輪郭が浮かび上がってきます。

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