あなたはいくつもの銀河を渡りゆく壮大な物語を読みたくはありませんか?
私は古い人間なので古いSFしか書けませんが、この小説の作者は全く新しいアプローチでSFに向き合っています。
少し難解ではありますが丁寧に読み込めば、いかにこれまでのSFとは異次元の物語を紡ぎ出そうとしているのかがご理解していただけるかと思い、また筆を執らせていただきます。
この作者「水;雨」さんからは常に新しいインスパイアを受けます。「物語の雨」「概念SF」様々な言葉で彼女の作品を言い表すことができるでありましょうが、私はズバリ「革新SF」が最もふさわしい言葉だと考えています。
激しく動く状況が織りなす躍動感。この作者の真骨頂です。
考えをまとめている主人公が作中でその状況をまさにこう述べています。
「マルチバースとも、パラレルワールドとも、ループや時間ものとも違う。これまでの概念を簡単に打ち破る、古いようで新しい地平だ」と。
私はこの作者の作品を何作も前から読まさせていただいていますが、その稀有なる才能の萌芽には驚嘆しています。しかし産みの苦しみ。この作品はこれまで読んだことのない全SFの新境地を開拓する、まさに一歩手前に位置づけられるものであると言えるでしょう。
確実に進化し続ける一人のSF作家の成長に刮目し共に追っていけば、あなたも新時代のSFの誕生を目の当たりにすることができると思います。
絶対に今注目すべき作家「水;雨」さん。彼女は私たちがまだ見ぬ地平を射程に捉えているのは間違いありません。
興味が湧きましたなら、ご一読を強くお勧めいたします!