読みすすめるほどにハマります。

「何の力も持たないたった一人の少年が、この長く冷たい『冬』に抗う物語。」――第二章 プロローグより

予想もつかない展開と、世界をしっかり捉えようとする理知逞しい主人公の眼差しがいきて、次々と転がっていくストーリーにも取り残されることなくつい夢中になって読んでしまいます。

また様々な謎が絶妙なタイミングで明らかになり、気づけば作品の世界に没頭していたなんてことも。読みすすめるほどにハマりました。

異世界とは何か、チートとは何か。
流行の中にも流されずに本質を見つめようとする作者さまの視点が伺えて、だからこそ雪原の大地すらも異世界として描けてしまうのではないかと思います。

五感を刺激する豊かな情景描写と、言葉のイメージの扱い方が巧みで挑戦しにいっている感じが、個人的にとても好感が持てます。

続きを拝読できるのを心から楽しみにしております。

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