すごいもの読んだ

実力主義で駆け上ったかと思いきやアウトロー(というと語弊があるけど)へ転落した主人公、住まいは新宿、同居人は闇医者。訪ねてくるのはインド系オタク女子。ゲーセンでよく対戦するのはヤクザ者。

男が追いかけるのは、突如姿を消した友人。

何これカッコいい。

とある陰謀に巻き込まれて奮闘する主人公の脇には、時にセキュリティサーバーを積んだ四つ脚ロボット(ピコピコいう。萌え担)、呼びかけに応えて現れるインテリジェントバイク(静かに現れる。厨二担)など、人外の存在が寄り添ったりします。


ITに詳しくない方も、ご心配なく。
魔法だとお考えください。どっちも呪文で動きます。大丈夫です。僕も「サーバーは重い」としか知りません。

この物語を楽しむために必要なのは、機械の知識ではなく、「これは起こり得ることだ」という覚悟かと思います。

カッコよさに痺れながら読み進めていくうちに、いつしか虜になってしまうことでしょう。

ああああ、読み終わってしまった。



余談ながら、ある作品のレビューをする際に、他の作品を例えに出すのはよろしくありませんと言う件は僕も存じ上げてはいるのですが、この作品を読んで連想した作品は「新宿鮫」でした。

誰かわかって。

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