ネットのオフ会に出かけるという今風の設定から、舞台はお約束のクローズドサークルへ。ネットの匿名性故に誰が誰なのか分からない状況で巻き起こる殺人事件。王道の展開の様子を見せながらも誰が誰なのかハラハラドキドキの連続でした。
単なる謎解きに留まらず、ネット社会で暮らす私たちには共感するところも多く紅ちゃんに感情移入してしまいました。思うに、本当のミステリーって人の心じゃないかと。生まれた環境や育ち方によって人の考え方はちがうし、それは傍からじゃ分からない。そう考えてみると、私たちの日常もある種ミステリーなのかもしれません。
読み終えてしまうのが名残惜しく、他のキャラのサブストーリーみたいなのも読んでみたいなあ、なんて思ったり。
皆さんもノート片手にこの事件を推理してみてはいかがでしょうか?
SNSで知り合った仲の良い人達で集まり、山奥の山荘でオフ会。
もうこの時点で、嫌な予感しかしませんよね……その通りです。起きてしまうのです、大事件が!
どれだけ仲が良いと思っていても、それは自身の主観。相手がどう思っているかはわかりません。
また自分以外の周りの人々の関係性も然り。
主人公の紅子はそのSNSグループの中でも新参ということもあって、まさにその罠に嵌り、事件に翻弄されていきます。
皆、警戒して正体を明かさない中、疑心暗鬼ばかりが膨らんでいき、追い詰められていく――この描写が絶妙で、閉じ込められた空間の中に、更なる息苦しさをプラスします。
けれど重いばかりではなく、他メンバーとの交流や会話などで、ふっと気が抜ける場面もあり。
特に主人公・紅子ちゃんの真っ直ぐな純真さが可愛くていじらしくて、『ええい、そんな奴らに頼るな!私が守ってやる!』と叫びたくなってしまいました。(実際叫んだ)
SNS全盛期の今、このような事態に巻き込まれるのは次は自分なのかも?
顔の見えない恐怖、互いを知らない不信感、そしてラストに待ち受ける意外な顛末…………面白いのに底冷えするような感覚を覚える、本格ミステリー作品です!
SNSで仲が良くても、リアルで会ったことはない、何をしているのか全く知らないということは今の時代は普通のことですが、やはりそこには違和感のようなものを感じることはあります。
本作はオフ会+殺人事件という形でその「違和感」が暴かれ、緊張感のあるミステリーに繋がっています。
誰が誰なのか分からない!誰なんだ!という謎に翻弄されつつ、一癖も二癖もある個性的な登場人物達の言動に疑心暗鬼になりながら本格的なミステリーの世界にのめりこんでいきました(ちなみに私が読みながらした推理はほとんど外れてました笑)
そして、ラストに向けて明らかになる驚きの真実に感嘆しつつ、「人を信じる」って何なんだろうとふと考えさせられます。
誰もが自分を偽ることが可能なネット社会であっても「誰かを信じる」ということの本質はいつでも変わらないのではないか、と真っ直ぐな紅子ちゃんの姿を見て思ったりしました。
SNSのオフ会で繰り広げられる、殺人事件。
クローズドシチュエーションのサスペンスのハラハラ感はもちろん、犯人をもともとの絶対悪として描くのではなく、登場人物間のやり取りの中で、その姿を浮き彫りにしてゆくのが面白い。
いわゆるサイコスリラーもののような、おどろおどろしい緊張感はなく、どこかポップな文体と、軽妙なやり取りを中心に物語は進んでいく。
その中に、「あれ?」というような引っ掛かりがあちこちに仕掛けられており、おかしみたっぷりの気分から、急に、色んなことが気になったりもする。
最終的には、誰それを疑っている自分すら疑ってしまう始末。
見事に、沼にハメられましたね!
ミステリーものは読み慣れていないので、「ん?」となる度に、何度も読み返しましたが、読むたび、紅子かわええなぁ…とか、違うことばっかり考えてしまい、逆にめちゃくちゃ楽しめました。
こんなオフ会は、嫌だ!!(笑)
みなさんも、泊まりでオフ会の際は、お気をつけて!!
まず、一日で読み切ってしまいました。
山奥の山荘で起きる殺人事件。
事件そのものは、お約束の連続です。
身を守るためにも、犯人の正体をを暴かなくてはならない。でも、正体を暴かなくてはならないのは、犯人だけじゃない。
そう、舞台はオフ会。
誰が誰か、リアルの素性なんて知らないもの同士。
自分の素性を下手に明かせない状況で、いかに誰が誰か特定するのか。
とても、スリリングで読みだしたら、止まらなくなること間違いないです。
なにより、素性を暴いていくのですから、本当なら隠してしまいたいことまでも、知られてしまうかもしれない。
主人公をふくめた全員に、何かしらの事情があるのがまた魅力の一つです。
さて、こんなレビュー読んでないで、早く本編を読んでみてください。
きっと、夢中になれますから。
女子高生の紅子は、SNSのオフ会に参加すべく長野の山荘へ。
しかし、その山荘が孤立してしまった!?
小動物みたいで可愛い紅子ちゃん。
いきなり泊りがけのオフ会なんて参加しちゃダメですよ。
ネットは、誰が誰だかわからないんだから。
でも。
本当のことを言わなかったり、誤魔化したりするのは、リアルだって同じ。
顔を見たことが無くても、ずっと時間を積み重ねていくことはできる。
さあ――あなたは誰を、何を、信じる?
連載を追い始めたのは途中からですが。
一つ明かされるたびに、何度、最初のほうを読み返したことか!
めっちゃアクセス数増やしてすみません。
でも、できることなら推理したいじゃないですか……。
完結後。
「奴(この小説)はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの時間です」
って言いたくなりました。
面白かったです!
まずは完結おめでとうございます!
これはチャット経験のない方にはわかりづらい物語かもしれません。
逆に、今パソコンやスマホでこの作品を読んだ方は、文字だけで行われる独特のコミュニケーションやオフで会った時の雰囲気が、リアルに伝わると思います。
若干ネタバレかもしれませんが、ネット上の今だけではなく、発達障害・無戸籍児・LGBT・個人情報流出などの社会問題の旬も盛り込まれています。
しかし、そんなことを無視しても、エンターテイメントとして楽しめました。
インターネットを題材にすると、その時の時世を反映しているので、まさしく『今が旬!!』の物語です。
後で読もうとするよりも、旬の今、読んでほしい。
人里離れた山荘に集まる見知らぬ人々。
突然の嵐。発生する崖崩れ。落とされる吊り橋。切断される電話線。
——そして発見される死体。
もはやテンプレと言ってしまっても過言ではない、王道オブ王道な密室ミステリー。
この作品もまさにその王道展開をきっちりと踏襲しています。
集まったのは、初顔合わせとなる小規模SNSのメンバー。
各自HNを使った画面越しのやり取りのみで、年齢や性別を始めとしたリアル情報が不確かな間柄。
つまり逆に言えば、互いに初対面ではあるものの、事前にネット上でやり取りしていた情報は持ち合わせているという間柄です。
ネットとリアル、いったい誰が誰なのか。
このお話が王道プラスアルファの面白さを持っているのは、まさにここです。
「顔は知らないけどよく知っている(と思い込んでいる)人」たちの集まりという舞台設定が、物語に奥行きと現代らしいリアリティを与えているように感じました。
わくわくしながらオフ会にやってきたのに、自分の大好きだった場所が徐々に壊されて、精神不安定に陥る主人公・紅ちゃんの心理描写も巧みで、気付けば1日で最新話まで読んでしまいました。
続きも非常に楽しみです。
うわーーーん!!面白いよーーー!!!!
時間が……時間がどんどん盗まれていくよ……師走なのに!師走なのに!!
……という感じで、大変泣ける作品です。
そのあまりの面白さに。
そして自分の推理力の無さに……
ネットを通して知り合った人たちとのオフ会。
やりますよねー。楽しいですよねー。
お泊りオフ会。とっても仲が良くなるとやりますよねー。私はやったことないけど楽しそうですよねー。
お泊りオフ会で殺人事件。
あー、ありますねー。あるあるですよねー。
……って、あるかぁああああい!!!!
いや、この現代にいくらでも可能性は転がってるけれども!!そうそうあってたまるかいそんなこと!!
こんなオフ会嫌だ!!!!
でもですよ?
だがしかしですよ?
そう、可能性はいくらでも転がっているのです。
こんなアホなレビューを書いている私だって、ほんとはクールでセクスィーな殺人犯かもしれないんですよ?
サイバー犯罪バリバリやってるかもしれないんですよ?
そう……とっても頭のいい8頭身の美女かもしれないんですよ!
それが!ネット社会!現代だ!!
つまり私は8頭身の美女なのだ!!
そんな匿名でのやり取りから生まれた、ありそうでなさそうでありそうな事件というドラマ。
お約束ともいえる展開で読者を盛り上げながら、現代の人間関係の恐ろしさを生々しく描き出すその筆力は、まさしく圧巻の一言です。
お見事。
まだ完結前にこのレビューを書かせていただいているのですが、もう、最後には読者が悶絶するような仕掛けが待っているとしか思えません。
その時が楽しみすぎて泣きそうです。
ネットのオフ会に気軽な気持ちで参加したヒロイン。主人公を誘った綾乃の謎の死、がけ崩れ、一人多い参加者、消えた吊橋――。謎だらけで、ドツボにはまっていきます。全員が犯人に見えますし、すべてが怪しくなってくる。そんなお話です。
ネットで知り合った顔を知らない人たちとのオフ会っていうのがリアリティがありますし、そのネットを奪われた時、登場人物もですが読んでいるこちらも混乱に陥っていくような気がします。
読みながら、わたしもいろいろ推理していますが、たぶんミスリードされているんだろうなっていうのをひしひしと感じています。でもそういうのがミステリーの醍醐味なので、どんどん裏切って欲しいです。
ネタバレしたいのをぐっとこらえているのでこのへんで。
招待制小規模SNS「P2」で知り合ったメンバー全員で、オフ会をすることになった紅子。
チャットでこんなに楽しいんだから、会って話せばもっと楽しい!
そう思って会場の「山荘」に訪れた紅子を待ち受けていたのは、「訃報」と「死体」。
この作品は、こうして幕が開く推理小説です。
もうね。
山荘に到着した途端、「暴風雨」が来ます。
そして「閉じ込められ」ます。
「電話線が切られ」、そして「吊り橋が落ち」ます。
もう、わくわくします! 舞台が整っていくたびに「おっしゃ!」と言いたくなります。
この作品の謎の一つに、チャットで知り合っているため、「登場人物の素性や本名が判らない」という設定がありますが、それが閉じ込められた空間内で上手く作用しています。
物語はまだ序盤! 毎日更新も魅力的! 是非、このオフ会。
覗いてみてください。
ネットのオフ会に参加すべく、長野の山荘に赴く主人公紅子ちゃん。彼女はチャットのメンバーが殺されていたという衝撃の事実を知らされた直後、嵐によって山荘に閉じ込められてしまった! しかも一切の通信手段も使えなくなっている!
紅子ちゃん以外は本名どころかハンドルネームすら明かさぬメンバーは、だれが犯人でもおかしくない。なのに、誰が誰だか分からない。渦巻く疑心暗鬼はかねてよりチャットに潜んでいた軋轢を浮き彫りにして、そして新たな事件が起こる。
閉ざされた山荘を舞台にしたミステリー。古き良き王道に<誰が誰であるか分からないがゆえの>軋轢が更なる味わいと深みを与えています。
私たち読者は、犯人のみならず、「誰が誰であるか」という推理をしながら紅子ちゃんの葛藤や悲しみ、怒り、そして成長を混乱しながらも追いかけていくことになる。
謎と謎が絡まり合い、縺れながらも解きほぐされた先に待ち受ける真相は――それは、ぜひご自分の目でお確かめください。きっと驚愕すること間違いなしです!
ミステリー好きも、苦手な人にもオススメしたい作品ですっ!
特にネットでチャットやら、交流などをやっている方々!
そうです。このレビューを読む方にお伝えします。
⚠︎山奥の山荘でオフ会をすると、殺人が起こります⚠︎
え、理解できない!?
まぁ、この作品を読まないとわかりませんものね……。
女子高生がオフ会に誘われて、ほいほいと山奥の山荘に向かう?!
なんだか知らない人がいるし、人数増えてるし!!!
しかも誰が誰だかわからないし、誰のことも信じられない?!
なにそれ、怖い!!主人公以外、誰も信じられないだなんてっ!!!
と、ドキドキハラハラ、途中で呼吸を忘れ、睡眠を取られ、時間を奪われること間違いなしですから!!!
(これでもわからないなら、このレビューを投げ捨て、本文を読むべし)
残念ながら、私の意味のわからないレビューではお伝えできない、この悔しさ。
作者様、本当に申し訳ないです。
それでも、それでも面白さが伝えたくて……うっ、ケイティイイ!!!!
(急に叫び出すという……本当に申し訳ないです!!!)
とにかく、読んで悔いなしな作品となってます!
前半のチャットはリアルで「あるわぁ」となったり、数話を重ねるごとに明かされる正体に驚いたり、納得したりと、楽しい・面白い・すげぇの三点セットっ!!!
ぜひ、あなたもスリリングなオフ会を、キュートな女子高生と楽しみましょうぞ!
そして、くれぐれもオフ会にはお気をつけ下さい。