バカバカしいくらい一生懸命になれたアオハルは、きっと輝き続ける。

青春と聞いて、何を思い浮かべるか。
甘酸っぱい恋模様。友情。部活等で流す汗、などなど。青春のたった二文字には、実に多くの思いや意味があるのではないでしょうか。

そして、忘れてはならないのが、『バカバカしさ』
後になって、あの時はどうしてあんなしょうもないことに、一生懸命だったのかと、自分のことなのに他人事のように首を傾げてしまう。そんなバカバカしさ。

黒歴史、イタい過去として、目を背けてしまいたくなるものも少なくないでしょう。

ですが、この作品。
バカバカしいのが、輝いているのです。
といっても、くだらないことをして騒いで迷惑をかけるというわけではありあません。

バカバカしいくらいのハイテンションで、悩んだり奔走したり、喧嘩したりしながら、全力でミスコンを成功させる。
確かに、たかが文化祭のイベントなんかに全力とかと、かったるい思いを抱く人もいるかもしれません。あるいは、そういう残念な青春を送ってしまった人にこそ、読んでほしい。

主人公のまとすけが、高校のミスコンのために、全力で悩んで走って転がり落ちる(?)姿は、クスッと笑ってしまうかもしれませんが、決して馬鹿になどできないはずです。
応援したくなるはずです。


最高の青春時代を過ごしたという人も、残念な青春を過ごしたという人も、平凡な青春を過ごしたという人も、あるいは現在進行系の人も、ぜひお読みください。

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