三十一音の喜怒哀楽
第1幕 背伸
コイノリソウ?
くしゃみするぼく 怒るきみ
でもきみを待つ雨の中 寒くはないよ
オトウト、ね 今に見てろよ
カッコよくなってあんたをこっち向かせる
触れたくて 抱きしめたくて 遠すぎて……
こんなに近くにきみはいるのに
変わらない
ねえ いつまでも一緒にいたいな
やっと今 目線が並んだ
悔しくて毎日 牛乳飲んでる甲斐あり
「誕生日のわがままひとつ許せよ」と
きみはわたしにキスをしました
愛っていうことばは難しすぎるけど
きみを信じるこころはホント
毎日が悪夢のようです
きみのそばだけがわたしの居場所ですから
四つ葉なんてよくある突然変異体
そういうわけで heart break
星降りを待つ屋根の上 しんしんと
真実はただ寄せ合った肩
嘘くさか「愛しとる」とかいらんけん
ざぁまな力で ただ抱いとって
好いとっよ
太陽んごて
午後2時の秋風 銀のリングを買って
あかぎれしもやけ 春までおあずけ
徹夜明け 如月の空 霧の町
チョコ渡すまであと3時間
3度唸るバイヴ 怖いよ
きみからのメールだったら何て返そう?
「イメチェン?」と訊けば「ねぐせ」と照れ笑い
えくぼにくちびる寄せてみたくなる
「バカ」 いつもそれさえ言えば伝わるの
「ごめんなさい」も「I love you」も
ダイスキがあふれる瞬間
言葉なんて忘れて 強くただ抱きしめて
「きみが好きだ……」
送信できずに保存して結局“優しい先輩”のまま
もしかしてそのひとことを言うための
道草だらけの回り道だった?
ワケなんてなくていいじゃん
“愛してる” ただそれだけをどうか見つめて
抜けてきた肩の力に「ぼく」じゃなく
「おれ」を使って違和感がない
気づかいの苦手をあなた気にしてる
いいよ そんなの分かってるから
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