陸游「釵頭鳳」より超訳「まだ、愛してる。」
紅酥手 黄藤酒(
満城春色宮牆柳(満城の春色、
東風悪 歓情薄(東風
一懐愁緒(一懐の愁緒)
幾年離索(幾年か離索せん)
錯錯錯(
春如旧 人空痩(春、旧の如く、人、空しく痩せ)
涙痕紅浥鮫綃透(涙痕紅く、
桃花落 閑池閣(桃花落ち、
山盟雖在(山盟、在りと
錦書難託(錦書、
莫莫莫(
あの日と同じ 盃を持つ君の 爪を彩る色は花に似て
町は春色 見頃の花 君と
好きと未練と後悔が無様に積もって
そのくせずっと会いにも行けなくて
全部 間違っていた 許してと言えない
あの日と同じ 春の景色に 君は随分痩せたみたいだ
ハンカチで隠しても 赤い目はごまかせない
涙に透ける布と同じ色の 花が音もなく散って 僕は黙る
「愛してる」の響きを信じ合ってたのに
今では手紙ひとつ書けない二人は
書いちゃいけないくらいの さよならをしたから
***
from 守りたきもの ( off line )
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