等身大の主人公たちがゾンビウイルスが拡散した世界で生き延びるために戦う

ある日突然、人が狂暴化して他の人間を襲い、噛みつかれた人間も死に至るかそうでなければ同じように狂暴化してしまう。
そんな現象が起こり、普通の高校生だった主人公の日常は崩壊してしまいます。

設定的にはいわゆるゾンビパニックものではありますが、主人公だけでなく他の生存者たちの視点からも状況が描かれていて、展開にメリハリが生まれています。

普段ならなんてことない、学校の部室やコンビニエンスストア、商店街といった場所が生き残るための戦場と化す様は見慣れている風景であるだけに臨場感があります。

あそこにも、むこうにも動く死体が潜んでいて襲い掛かってくるんじゃないか。
そんな不安に駆られて、ずっと安全な場所に隠れていたくとも、水や食料も確保しなくてはいけません。

ゾンビパニックものというのはそう言ったシチュエーションだけでもドラマが生まれやすい設定ですが、この物語は特に心理描写が優れていて強く感情移入できました。

後半の事件の裏側が明らかになっていく展開も勢いがあり、最後まで楽しんで読むことができました。

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A-to-Zombie!

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