誰の心の中にも存在する、それが“HERO”。
- ★★★ Excellent!!!
光の国から来た巨人、バイク乗りの改造人間、戦隊、魔法少女、宇宙刑事、サ◯ヤ人、巨大スーパーロボット。おそらくこれを読んでいるあなたにも、子供の頃に憧れていた存在がいたんじゃないかなと思います。そしてこれは、そんな“ヒーローとは何か”という命題と真っ向から向き合う物語です。
さきほど例に挙げた多種多様・千差万別のヒーローたち……それら全部を許容してしまう秀逸な世界観。その中枢たる星立ジャッジメント学園を舞台に、『個性(オンリーワン)』や『孤性(ロンリーワン)』という超能力に開花した少年少女たちの学園ドラマが描かれてていきます。
ここで注目して欲しいのが、主人公の天地英友(あまち ひでとも)君。名前に“エイユウ”が入っている彼ですが、なんと特殊能力を持たないごく普通の人間『無個性』なのです。
(作中世界の定義で言うところの)“ヒーロー”ではないどころか、その資質すらも持っていない主人公。しかしそんな彼のことを、“心の中のヒーロー”として慕ってくれる人物が一人。ヒロインの瑪鹿真心(めじか まころ)ちゃんです。
彼女は英友君の事を一番よく知る幼馴染であり、同時に作中ではトップクラスの現役ヒーローでもあります。誰もが認めるスーパーヒーローの“中”でだけ、主人公はヒーローなのです。彼女の中でヒーロー……ヒロインのナカへ……ヒーロー・イン……あとはわかるな?
熱いバトルあり。笑えるコメディあり。ちょっぴりえっちなサービスもあり──そして何よりも、“ヒーロー”という誰にとっても大切なテーマを描ききった、快作にして意欲作!
さあキミも一緒に、ヒィィィロォォォォォ・インッ!!