超兵器ルニア

※この作品(超兵器ルニア)は自主企画 無色な言葉「ルニア」を使って短編を書こう

に参加した作品『Ru-Near』を本シリーズ向けに加筆修正したものです。




ルニア。


それは、私たちが開発した兵器の名前。


数百年前にこの国に落ちてきた隕石を解析し、それを元に開発した。


その能力は姿、というもの。


ルニアを使えば、軍事的後進国である私たちの国は一気に先進国……どころか世界の覇者になれるでしょう。


軍事力をちらつかせて不平等条約を強制的に結ばせてきやがった某大国。


意味のわからんことをぬかす保守派勢力。


さっき俺が目を離した隙に焼き魚を奪っていった野良猫ッ!!


その全て。その全てを意のままに操れるのだ!


フハ、フハハ、フハハハハハ――――



ピロピロピロ……


ん?電話?ああ、ルニアですか。


「ねえねえねえ! 今テレビで見たんだけどさぁ! あめりかって国に女神様がいるんだって!!」


「女神様はいませんよ、ルニア。でかい女神像ならありますが」


「えっ、まじ!? ねえそれまじ!? 見たい! いますぐ見に行きたい!」


「良いですけど、それ、世界征服した後に行けばいいのでは?」


「あー、世界征服それねー。どうでも良くなっちゃった☆」


「……それもそうですね、世界征服なんてどうでも良いですね!」


「うん、今からあめりかにレッツゴー!!」

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