おとしもの

目の前を歩く少年が紙切れを落とした。


それを私は反射的に拾った。


すると、紙の内容が目に入って来た。



大海を泳ぐ大会

すねをぶつけてすねる

今朝、けさ切りの練習をした

帝国しょうぐんが定刻にやって来ない



ブッッ――!


まずい、、まっずい――!


私はその内容ダジャレに吹き出してしまった。


恥ずかしがり屋の私は、すぐさま周りを見渡した。


幸いにも周りにはいなかった。


私は胸をなでおろした。


あれ、少年はどこに――?



まあいいか。これはそこまで重要なものでもないだろう。

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