肝試し

ある夏。

俺こと阿部は香川、伊藤と一緒に廃墟に行ったんだ。


その廃墟は、なぜかいつまでも取り壊されない廃工場だった。なぜ取り壊されないのかと言うと、呪われるから、らしい。


そんな場所でやる事は当然肝試しだ。

俺たちは懐中電灯を手に廃工場を進んで、錆びついたドアを見つけた。

俺がドアを開けると机が何個かあって、香川は

「事務所だったんじゃないか」

と言い、俺たちはホラゲーみたいに机を漁った。


――そしたら勝手に後ろのドアが閉まった。


「でたあああああぁぁ!!」


誰かが叫んで、みんなが外に出ようとした。でもパニックになってどこから出ればいいのかわかんなかった。でも


「香川、阿部、伊藤、この窓から逃げよう!」


って言われてなんとか脱出できたんだ。




怖いだろ?

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