みてくれをみてくれ

 序盤に思った。
 ああ、この物語は武力の騎士なのだと。戦う意思の力を持つ男の話だと。みてくれを身に纏う男が異世界で両手広げ大地に立ち、現実で大の字で寝る。こんなに素晴らしいことがあるだろうか。
 寝るという言葉と、眠るという言葉の、そこを隔てるおおいな意識の壁に気がついたとき、「やられた」と額を叩く。
 ん、面白い!

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