どちらの世界が本物なのか

ふたつの世界、というテーマを、耽溺せずに抑制された読みやすい筆致で描いておられるので、とても好感をもちました。

とても読みやすくて、一気に読んでしまいました。

読んでいるだけで、うわぁストレス溜まる。わたしには耐えられないよなぁという環境で、真逆の世界を行き来しているヒロイン。
とても、面白いとかほんわりするような物語ではなかったですが、なぜか読むのをやめられなかったです。

結末は賛否両論ありますが、わたしは好きです。
どちらを選んでも、それはそれで賛否両論あると思いますしね。

作者様の作品の世界観にビビッと来て、最後まで読ませていただきました。
old homeとnew house。２つの世界の分け方がまず好きなのです。
表裏一体とだけさせていただいていますが、ネタバレにもなりかねませんので……！

見どころは、“２つ在る”世界観です。
２つあるということは……。

是非、ご一読を！

　解答を得られるようなカタルシスを求めるのは無粋だろう。
　問い、そのものが答え。

　これは、選択の物語なのだから。

　どちらの世界にも存在する、自由と束縛、抑圧の中、ラスト突き付けられるオルタナティブ。
　不思議な世界観と相まって、提示される彼女の選択は果たして望む第三の新世界となるのか。
　自らの意志と責任で掴み取る世界をこそ、我々読者にも提示してくるのではないだろうか。

　そう、めざめのキスは、いらないのだ。

レビュー失礼致します🙇

不思議なことがたくさん起こるold homeと👽🐍
裕福が故に窮屈さが窺えるnew houseの🚕👜
ふたつの世界を行き来するレディー主人公―石崎綾の物語です🌏
特に綾さんのスゴいところは、他者の心の中を読み取ってしまう点でした💓
そこで明かされるのが、やはり人間の本音と建て前……正に、心の闇ですね😔学生当時の苦しそうな主人公絵図が痛烈に伝わります😢

同じ人間として、
とても考えさせられる、
記憶に残る物語でした✨📖✨

ここからは私の感想です💬
率直に申し上げますと、
「えっ！　ここで終わっちゃうんだぁ……」
でした(/´△`＼)ﾏｼﾞｶｰ💧

果たして、物語に…続きを読む

実に不思議な物語。
一人の人格に、二つの体がある。二つの家と、親と、友人と、生活がある。
ほんの些細な事をトリガーにしてそれらがくるりと入れ替わる。
そのうち何だか世界は歪み始めて……？

かなり謎の残るラストなので、読後は正直モヤモヤする。
これは考察を楽しむタイプの小説なのだろう。
私もしばらくこの物語の意味とその先とに思いを馳せることになりそうだ。

ふたつの世界で生活する主人公。
どちらの世界にも嫌なこととマシなことがあります。
主人公の生活はどうなるのでしょうか？
想像力をフルに使って読んで下さいませ。