それは胡蝶の夢であったのか

実に不思議な物語。
一人の人格に、二つの体がある。二つの家と、親と、友人と、生活がある。
ほんの些細な事をトリガーにしてそれらがくるりと入れ替わる。
そのうち何だか世界は歪み始めて……?

かなり謎の残るラストなので、読後は正直モヤモヤする。
これは考察を楽しむタイプの小説なのだろう。
私もしばらくこの物語の意味とその先とに思いを馳せることになりそうだ。

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