眠り姫の覚醒(めざ)め、それは――
- ★★★ Excellent!!!
解答を得られるようなカタルシスを求めるのは無粋だろう。
問い、そのものが答え。
これは、選択の物語なのだから。
どちらの世界にも存在する、自由と束縛、抑圧の中、ラスト突き付けられるオルタナティブ。
不思議な世界観と相まって、提示される彼女の選択は果たして望む第三の新世界となるのか。
自らの意志と責任で掴み取る世界をこそ、我々読者にも提示してくるのではないだろうか。
そう、めざめのキスは、いらないのだ。