永遠にすれ違い続けても、永遠に君を想い続けよう

手を伸ばせば届く距離に居るのに。
目覚めて初めて見るのも、眠りにつく前に見るのも、いつも君なのに。
君のこともっと知りたい、もっと語り合いたいと思っているのに。

けれど、それが決して許されないことだと知っている。

切ない恋物語のような、世界の秩序を創る「ふたり」の物語。ちょっと悲しいけれど、そばに居るだけで、もしかしたらそれだけで良いのかも……と思ったりして。

一枚一枚、絵本をめくっていくような優しさと、ただの寓話で終わらせたくない程の甘酸っぱさを併せ持つお話を、過ぎ行く年を想いながらじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

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