なんやかんや、チートが圧倒的な暴力を振るうのは爽快である

阿久津編を読ませていただきました。あまりにも面白く、あまりにも興奮したので、思わず星を入れました。これはすごい。すごい暴力です。

そもそも、牛若丸の時代から小兵が大物を倒すのは、それだけでカタルシスが生まれるわけです。
しかし、最近の私はそれだけでは満足がいかなくなっていました。強いことは、よい。しかし、強いことに説得力が欲しいのです。策を労するだとか、科学力があるだとか、誰も使えない魔法が使えるとか。そういう、「○○だから強い」という、ある種の免罪符があってこそ、チートは映えるのではないかと思います。

その要求に、作者様は完璧な形で答えてくれました。ヤンキー。しかも、ぶっちぎりに根性の決まった、イカれヤンキー。こいつが強くないはずがないし、化物と戦わないわけがない。当然、圧倒的な暴力を振るうでしょう。だって、ヤンキーなんだもん。

こうして、強いことの免罪符を得たこの作品では、安心して主人公の暴力を楽しむことが出来ます。また、その描写力足るや。巨大な化け物を倒すというのは、もちろん爽快感があるものです。しかし、文章でここまで胸のすくような暴力描写が書けるというのは、尋常ではありません。

作者様の描く最高の最強描写に、是非皆さん酔いしれて欲しいです。