「屋敷の外にいた十歩は、地の文を読んで顔色を変えた。」

上記の一文には真面目なシーンなのに思わず笑ってしまいました。

地の文を認識し話せる主人公という設定、発想がとにかく優秀で、何でもない描写も面白く読めました。また、それでいてミステリーとしての体を保っていて読者も謎解きに参加できるというのがこの小説のズルいところ。
キャラクターも魅力的で、こいつら作者に好かれているのだろうな、とほほえましく読めました。
面白かったです。

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