「短編集」

作者 蛙鮫

60

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★★★ Excellent!!!

個人的に短編をいくつか書いたことがある。

私は長い物をダラダラと書き続けるのが好きな人間としては、短編の難しさが痛いほどわかる。

短く、無駄なく、研ぎ澄まされた文章で相手に伝える。

これは本当に難しい。

しかし本作の短編はしっかりとそれができている。

まだ2作しか投稿されていたいようですが、本当に楽しみにしたい短編集である。

★★ Very Good!!

生きる意味について考えさせられました。

心情描写が素晴らしく繊細に描かれていていました。
どちらのエピソードでも、停滞感と先に進む不安との葛藤がキャラクターから感じられました。
それぞれが現在に満足していないながらも、未来に対する展望も希望に片寄ったものではなく、現実的な困難も想定しており、繊細な心の動きが見てとれました。

Good!

文章のうまさは勿論のこと、その段々と、描写を重ねていくことで景色が移り変わっていく描きかたが美味かった。そういう意味で人をまず物語の中に引き込んでくれると思う。神秘的な、うっすらとした、何かがありそうな気配。
それがやがて、作者さん自身のうっすらと見える、自由についてのこととか、生きる意味みたいなものに繋がっているのが気にかかります。そこをもっと明らかにした作者さんの作品が見てみたくなります。

たとえば自由というものは同時に責任がつきまとうなんて言葉があるように、自由といってもそう簡単に幸せになれるものじゃないです。作中のキャラも自由に羽ばたいて幸せを感じるようですが、やはり自由というものには陰があり、そう簡単にはいかないようです。それもおそらく、人間にとってのひとつの命題のようなものですから、そこに興味が惹かれるのかもしれないです。

読んでみてください!