★★★ Excellent!!! 好奇心で始めたコトが笑えないものへ変貌する 神無月そぞろ 幼いころからオカルト好きな兄弟は成長しても変わらない。 ある日、弟がSNSを使ったある「実験」を行う。 軽い気持ちで始めた実験は思いのほか反響があった。 はじめは楽しめたけど次第に雲行きが怪しくなって―― ネット・SNSにまつわる現代ホラー。「体験を基に」とあるから興味深い物語です。 レビューいいね! 0 2021年5月27日 21:12
★★★ Excellent!!! 人は信じたいものを信じる。たとえばそれがまやかしでも。 竹原穂 バケモノがうまれるきっかけって、たぶんこんな感じなんだろうなぁと思いました。 馴染み深いTwitterを題材にしているので、世界観が分かりやすく面白かったです! 私の家の「ワオ」は15年前まで毎週月曜日に耳を引っ張りにきましたが、アナタの家の「ワオ」は最後にいつ来ましたか? レビューいいね! 0 2019年3月16日 16:29
★★ Very Good!! それは人の心の中にいる @SugarApple 不幸の手紙に似たぞくりする感覚を覚えました。 実際にTwitterで誰かがいたずらでやってそうと思えるのが怖いですね。 レビューいいね! 0 2017年9月9日 14:00
★★★ Excellent!!! 現代に合う凄いホラー! ボンゴレ☆ビガンゴ すごい良い怪談! おどろおどろしく、現代のネット社会と昔からの日本のジメジメしたホラーが見事に絡み合っている! とても面白かったです! レビューいいね! 0 2017年8月24日 14:23
★★★ Excellent!!! 現代ならではの恐怖 仲仁へび(旧:離久) 読み進めていくうちにジワリと広がっていく恐怖。 現代ならではの話だと思いました。 小さな事が、試みが積み重なって大きく膨らんでいき、結果として恐怖を呼び込んでしまうと言う過程がリアル過ぎてありえそうで、背筋が冷たくなります。 レビューいいね! 0 2017年8月23日 19:06
★★ Very Good!! 皆が信じた時、それは現れる 帆場蔵人 これは怖い。筆者の弟が始めた実験、ソレの存在を多くの人がつぶやき始めたとき、何かが起こる。 レビューいいね! 0 2017年8月18日 19:00
★★★ Excellent!!! 身震いがした 飛野猶 それは、弟のちょっとした思いつきから始まったことだった。 家の近所にある何の変哲も無い竹やぶ。 そこで心霊写真が撮れた、不可解な写真が撮れた。 そんな呟きを毎日続けた結果……辿り着いたのは身も凍る結末だった。 言霊といものは、本当に存在するのでしょうか。 レビューいいね! 0 2017年8月17日 12:33
★★★ Excellent!!! 嘘から出た実……とでも言うべきものであろうか? 夏炉冬扇 都市伝説というものは嘘や作り話、または全く関係の無い話に尾鰭がついて広まって行くものですが、このお話の場合はそれでは到底説明のつかない事です。 虚構を信じ込む人があまりにも増えてしまったが為に、それが現実のものになってしまったというケース。 例えば鶴屋南北の『東海道四谷怪談』などが、その一例と言えるでしょう。 あのお話のモデルとなったお岩さん夫婦は、実際には仲の良い夫婦であんなおどろおどろしいエピソードなど無かったと言います。 しかしながら『東海道四谷怪談』が人気を博し、それがさも実話であったかのように広まってしまった事で、それに纏わる実際の怪奇現象まで発生するようになってしまった。 このお話は、その類いであるのかもしれません。 人の死や不吉な曰くなどといった明確な原因が無いだけに、余計に怖いですね。 レビューいいね! 0 2017年8月13日 17:13
★★★ Excellent!!! 小さなつぶやきから始まったそれは――。 糸乃 空 人から人へ伝わってゆく、ごく普通の何気ない言葉。 その言葉達は、少しずつ枝葉を広げ、その先端はやがて何処へたどり着くのだろう。 そう思いながら読み進めさせて頂いた先は、とっても怖かったです! レビューいいね! 0 2017年8月11日 23:52
★★★ Excellent!!! げに恐ろしきは、ひとの念 渡波 みずき うわさ・都市伝説は、ひと昔前ならば、口頭伝承のみだった。口伝えは、新聞や雑誌など紙媒体や、テレビに取り上げられることがなければ、拡散もされなかったし、残ることもなかった。 いまは違う。発信の段階から、発信者が文字で残せるし、拡散もできる。 ツイッターにつぶやいて衆目を集め、他者の「ワオ」を信じる念を利用して、降霊術を行う。 おもしろい試みだと思う。怪談としてだけではなく、実験として、興味深い。 さくらが数人いて、写真に姿が見えると騒げば、念は増大し、もっと濃密な気配が竹藪に生まれたのではないか(もっと怖い経験になったのではないか)と考えるにつけ、都市伝説好きとして、「惜しい」という気持ちが、しかしながら、少々残る。 レビューいいね! 0 2017年8月10日 09:51
★★★ Excellent!!! 恐怖はまた新たな恐怖を呼ぶ アイオイ アクト 恐ろしくも言葉日からのある作品でした。 「ワオ」という恐怖が形をなしたものと邂逅したのが、もしこの兄弟ではなく、自分だったらどうしていただろう。 そんな風に問いかけてみたくなる体験談でした。 レビューいいね! 0 2017年8月9日 12:44
★★★ Excellent!!! 今も昔も変わらない、怪異の根源 タチバナナツメ 口伝のみであったものから、ネットワークでの拡散という最も新しい形態に様変わりしても、言霊というのは変わらず力を持っているものなのですね。 もとは形のなかったものが、言葉の力によって次第に輪郭を帯びてゆく恐怖。人の根底に訴えかけてくるような、和製ホラーの原点を感じました。ホラーものとしてだけではなく、民俗学的な観点から見ても、とても興味深いお話でした。 レビューいいね! 0 2017年8月8日 06:45
★★★ Excellent!!! それに力を与えるのは、我々の想像力なのかもしれない 節トキ 日々SNSを利用していますが、身近起こりそうな……というより、もう起こっていてもおかしくないという、リアルな恐怖を覚えました。 『ワオ』とはまた別物だと思うのですが、私も幼い頃似たようなものについて祖母に聞いた覚えがあります。 同じ濁点二文字で、ドドだったかギギだったかボボだったか……よく思い出せませんが、早く寝ないとそれが来ると脅されると慌てて布団に潜り込んだものです。 また私が何度か見たソレは、作中で描写されている『ワオ』とは姿形が異なっておりました。 私達の想像力は『何か』を呼ぶだけでなく、それに力を与え、より強大で恐ろしいものに作り上げてしまうのかもしれません。 うまくまとまらず、取り留めのないレビューになってしまい、失礼しました。 レビューいいね! 0 2017年8月6日 21:47
★★★ Excellent!!! IT時代の怪談 ツカサ 名前を得て、形を現したワオ。 このTwitterの実験はリアルタイムでは存じませんでしたが、臨場感のある文章に飲み込まれ、まるで最初から立ち会っていたような感覚になりました。 こうして作者様が怪談として完成させたことで、ワオにも変化があるような気がします。 実験は終わりましたが、ワオは進化しているはずです。 レビューいいね! 0 2017年8月4日 17:43
★★★ Excellent!!! 言霊。その力 武州青嵐(さくら青嵐) 私は、ツイッターも、ましてやラインすらしていません。 業務で仕方なく持たされているガラケーを使う程度で十分な生活を送っています。 そんな私からすれば。 そういった意思疎通の手段・方法さえ、まるで意味不明の魔法のように思います。 そこで、送り続けられる言葉。 「ワオがいる」。 私にはまるで呪文です。ツイッターで共有された意識を刺激する、それはきっと、呪文なのです。 ワオは。 そこに存在するのです。 レビューいいね! 0 2017年8月3日 19:40
★★★ Excellent!!! 無と集合が産み落とす新たなる『怪異』 シャル青井 この作中で語られている黒道氏の弟さんによる壮大な実験については、自分もリアルタイムで見たこともありました。 曰くだけがある竹藪、興味本位だけの心霊写真もどき、ワオというどこにもいない存在。 それが『バズった』時、形となっていくさまが実にリアルで恐ろしい。 何かを見たという人々が現れ、そしてその無であったはずの『ワオ』さえも、既知のものであったかのようになっていく。 心霊的恐怖と現代の利器の結びつきが生み落とした、まさにネット時代の怪談といえるのではないでしょうか。 レビューいいね! 0 2017年8月1日 00:30
★★★ Excellent!!! 複層の言霊。 渡来みずね この話、発端を見ていたので感慨深いんです。 途中でコメントを送ってきた方は、どういうつもりだったんでしょうね。 私、思うんです。その人が送ってきた一言でワオが黒道さんにとって既知のものから未知のものに変わったんじゃないかって。それで、制御できる面白いものから、未知の怖いものになったんじゃないかって。 呪いですよね。それって。 あと、これで。沢山の人に知られてしまいましたね、ワオ。 何が起こるんでしょうね。 レビューいいね! 0 2017年8月1日 00:16