概要
とある漂流者たちの夕食の風景。
うちは結婚してすぐに、うちの親と同居だったんです。僕はバリバリの働き盛りで休日もままならなかったので、どちらかといえばその方が安心かな、て考えたんですよね。
妻は控えめで要領がいいとは言えないタイプでしたが、なんとかうまくやっていこうと頑張ってくれていました。
ご近所には素敵なマダムもたくさんいて、妻は華やかな交流にもいろいろと誘われていたようでした。活発に楽しく、息抜きにもなってちょうどいいんじゃないかと思いました。
そのうちに念願の子宝にも恵まれて、母親教室とかいうものに通いながら、妻はまた、出産に向けて熱心に勉強をしていたようでした。
良き嫁、良き母であろうと、彼女は頑張っていたんです。
不器用ながらも一所懸命に、本当に、頑張っていたんです。
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