元には戻れない。それでも貴方は飲みますか?

怖い魔女がいるとされる森に住んでいるのは新米魔女と、その相棒の白熊。
手芸は好きだけど、魔法の勉強はしたくない魔女の元に訪れるのは問題を抱える人間たち。
魔女と白熊は人間の話を聞き、問題を解決できる薬を渡します。

一つ一つのお話はサックリ。
後味は苦味が少々。

お菓子を食べたり、話をしたり。
魔女テナと白熊プーヴァの日常はほのぼのしています。そして2人だけで問題ないのです。
そんな日常に舞い込む人間のお願いは、テナにとっては厄介事でしかなく、他人事。

そんな相手に願う。ましてや元には戻れないような薬を軽率に飲んでしまう。それはとても危ないことだという、寓話のようなお話でもあります。

それでも、こんな魔女と白熊がいるのなら、一度くらいは会いに行ってみたい。
そう思ってしまう魅力的な2人のお話、いかがでしょうか。

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