戦火に巻き込まれた少年と少女、家畜の名を持つ彼等が果てに得たものとは?


盗賊団の斥候兼尖兵として暗殺者として育てられた青年……名はイヌと名付けられた。彼は自身の心と自由を犠牲に「アガルトの夜明け」の頭領に命を握られていた。
その反面、彼はアガルトの亡霊と呼ばれ、暗殺者としても恐れられていた。

そんな彼の前に、陥落した町の戦利品として年端もいかない少女が連れてこられた。ネコと呼ばれる少女に家畜の名を持つ少年は近しいものを感じ、彼女もこの世界で生きられるように盗賊団の頭や仲間達にある提案をする。

ネコに備わった身体能力を利用し、断崖絶壁に聳え立つ敵軍の砦攻略に一役買って貰おうとするものだった。

ネコの存在はイヌに何をもたらすのか…。

戦火の中、血生臭い世界で二人の少年少女がそれでも生きようと足掻いた軌跡の物語。

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